「中学のとき、先生はどのくらい勉強していましたか」という質問をよくいただきます。
正直にお答えすると、私は中3の秋ごろまで、定期試験前を除いては、学校と週2(中3は週3)の塾でのみ勉強をしていたので、家庭学習は、ほとんどしていませんでした。
その代わり、学校の授業中と塾の間は、目の前の勉強だけに集中し、
プリントで言えば1時間に10枚以上をこなすほど、誰よりも最大限の集中をしていました。
そして、定期試験前10日になると、一気に勉強スイッチを入れていました。
学校の時間や、睡眠・食事などの生活に必要な時間以外は全て、勉強にあてていました。
だいたい平日は1日6時間ほど、休日は1日10時間以上は勉強していたと思います。
しかも、一度勉強を始めると、まともな休憩はほとんど取らずに、ぶっ続けで勉強していたのを覚えています。
私の場合は、このようなとても極端なやり方をしていたので、皆さんに「これを真似してほしい」というわけではありません。
しかし、これだけは言えるということがあります。それは、「勉強は時間じゃない、メリハリをつけることこそ大事だ」ということです。
まず、「勉強は時間じゃない」ということについて、今回の記事でお話したいと思います!
これはもちろん、「長く勉強すればいいというわけではない」という意味です。
例えば、私は日頃の家庭学習時間を、ほぼ取っていなかったのですが、
どうしても不安が残る場合は、ほんの短時間、「学習タイム」をつくって、復習すべきことを見直したり、翌日単語テストなどがあれば、その暗記にあてたりしていました。
今は、私が中学生だった頃よりも学習内容が増えているので、日頃も家庭学習は必要となります。
しかし、皆さんも、日頃に関しては、試験前のような長い勉強をする必要はありません。
寝転がりながらでも構いませんので、その週に学習した学校の内容・塾のテキストの間違いの箇所だけをパラパラと見直したり、不安なところをもう一度説明を読み直したり、そういった短時間の復習で、劇的に変わりますよ!
ほんの短い時間でも、自分の苦手をつぶすために使われる、有意義な時間になります。
日頃は、「どれだけ長く勉強するか」ではなく、「いかにその時間で自分が成長したか」「どれだけ意味のあることをできたか」を考えましょう。
また、この「勉強は時間じゃない」には、もう一つ重要な考え方があります。
この「時間」とは、「集中している時間」だと思ってください。
キーポイントは「集中した状態で勉強しているかどうか」です。
「集中力が続いていないのに、だらだらと勉強時間だけ長くとっても全く意味がない」ので、「短時間でも、集中して意味のあることに取り組めば良い」ことを先ほどお話しましたが、逆に、
「集中力が続いているのならば、長く勉強することは大きな成果につながる」とも言えます。
例えば、私がおこなっていた試験前の勉強についてです。
私は、「集中力がすぐに切れる」というよりもむしろ、一度始めたら、中途半端なところで中断させられるのが嫌で、「集中力がかなり長く続く」タイプだったので、このような長時間ぶっ続け型の勉強をしていました。
試験前の勉強は、ある程度の量をこなす必要があります。したがって、そんなに短時間で済むものではありません。
まとまった内容の勉強に取り組むには、
「自分の集中力がどのくらい持つのか」
また、「勉強を始めてからどのくらい経てば、自分の集中力が最大まで上がるのか」を知ることが大切です。
「人間の集中力は、長くて90分だ」「休憩をはさんだ方が、効率が良い」など、さまざまな説があります。もちろん、ある程度は正しいのですが、人によって最適な方法は違います。
せっかく長めの集中力を持っているのに、ちょこちょこと休憩をとったり、
何かを始めてからしばらく経った頃の方が集中力が上がるのに、集中力が上がりきる前に休憩をはさんでしまったりすると、
逆にとても効率が悪いです。
ですので、結局は「どんなスタイルが自分に合うのか」を、自分自身で見つけ、自分をよく知ることが大切です。
今は、たくさん時間があると思うので、「自分をよく知る」期間として、色々なことを試してみてください。まずは、色々な勉強時間を試してくださいね!30分ごとに休憩を入れる、3時間ぶっ続け勉強をして休憩を入れる、など、極端なことも含めて今ならゆっくり試すことができると思います。
決まった正解はありません。「自分に合っている!」「はかどった!」と実感できたら、それが皆さんにとっての正解です!
塾が始まったら、どんなスタイルが自分に合うか、見つけた結果を教えてくださいね!
次回の記事では、「メリハリ」についてお話していきます。