2020年05月

では、超高得点シリーズ最終回です。
今回は、試験前日の総復習と、まとめのお話です。
前回までのところで、前日は見直しだけになるようにしておくとお話しました。
問題集を解いたり、プリントを暗記したりという作業は、前々日までに済ませておく必要があります。
そうすることで、前日は次の日に実施される教科の教材を全て見直すことに時間を使えます。具体的には、

・緑の下敷きで隠しながら教科書・プリントを再チェック(前回お話した要領です)
・赤シートで隠しながら、テスト対策ノートをチェック
・学校の演習プリントや、塾で解いたプリントの自分の間違いの箇所を全て見直し、「また忘れてたな」「今問われたらまた間違いそうだな」という問題には印をつけて、暗記し直す

という作業になります。これを、徹底的に行うことで、取りこぼしなくこれまでの知識が完璧に定着し(忘れている内容が多い場合は、復習作業を何周もしてください)、よほどの難問以外は限りなく100点に近い点数が取れます。
自信が持てるまで復習が必要ですが、試験の前日(特に数学がある日)は、どんなに遅くとも夜の12時までには寝てください。

始めにお話しそびれていたのですが、勉強内容をざっくり2つに分けると、暗記系と演習系になります。
暗記系に当たるのが、上の2つ(教科書・テスト対策ノートの重要事項を覚える)の作業です。
演習系に当たるのが、ワークを解いたり、プリントを解いたりという作業です。
試験勉強を始める際、まずは暗記系を早めに終わらせておいた方がいいです。知識がないと、演習をしてもいちいち教科書で調べたり、その都度大量に質問をしないといけなかったりします。
先に暗記をある程度完璧にしておけば、問題を解いていても詰まることがあまりなくなります。

また、暗記を済ませたあとに問題を解くことで、暗記事項がより頭に定着しますし、覚えた知識をどう使っていくかがわかります。
知識を入れて、それを実際の問題で活用する。言われてみればとても自然な流れですよね。

そして、このようにしてもらえれば、問題で間違えた箇所は、自分にとって復習が必要なところだとわかります。
①暗記のときに確かに覚えたのに、もう忘れていた
②覚えていたけれど、その知識をどう使えばいいかわからなかった
③そもそも、覚えた知識では対応できない難しい問題だった
の3種類に分類できます。
①の場合、それは「自分にとって定着しにくい知識だ」ということがわかります。教科書やノートのその知識が出てきている箇所に印をつけておいて、重点的に復習できるようにしておきましょう。
②の場合、応用方法を問題から学んだことになります。どんなふうに活用させたのか、あとから読んでもわかるように書き込みをしておきましょう。
③これは、問題から新たな知識を得たパターンですね。これも、覚えるべきことや解き方の手順を、復習のとき読み返してわかるように、書き込みを残しましょう。

また、答え合わせをする前に、自分で調べたり、先生に聞いたりした場合には、それは自分の力ではできなかった問題だということなので、間違えた問題と同じように扱う必要があります。印をつけておきましょうね。そうしないと、「マル」がついてしまうことになるので、あとで復習したときに、自分でできていた問題だと思って飛ばしてしまいますよね。


先ほど話したように、もし暗記作業をせずに問題演習に入ってしまうと、いちいち調べたり聞いたりしなければならず、本当は自分の力でできていたかもしれない問題まで「わからなかった」に分類されてしまいます。こうなると、どこが復習すべき問題なのかわからず効率が悪いです。

教科によって、暗記系の作業に傾いているものと演習系の作業に傾いているものがありますね。

例えば、社会は暗記系です。
演習の際にも、知識が入っていさえすれば、そのまま答えとなるので、暗記系の作業をいかに完璧にできるかにかかっています。「応用する」場面といえば記述問題くらいですが、これも知識が入っているか次第ですよね。

国・数・英は、演習系です。文法や公式などが暗記系作業に属しますが、それだけでは得点にはほとんどなりません。やはり、それを問題の中でどう活用していくかが大切なので、演習系の作業が重視されます。

理科は、分野によりますね。植物や動物のからだの単元は暗記系の作業が主ですが、光や圧力など、物理的な分野は演習系の作業が大切です。

では、これまでお話した重要な内容を、箇条書きでまとめますね。
〜超高得点を取る道〜
・まず、ほとんど点数を落としてはならないのだという強い覚悟を!少しの穴も許されない!
・どの教科も、暗記系の作業を先に済ませてから、問題演習に入れるように。だから暗記系の作業には早急に手をつける!
・特に社会は暗記系作業にかかっている。国数英は、問題演習をじっくりと!理科は分野の特徴を見極めよう。
・ノートまとめを大量にするのは時間ドロボウ!できるだけ、教科書やプリントをそのまま活用しよう。
・人間の記憶は、「思い出す作業」をすることによって強化される!教科書やプリントに赤いチェックペンを引き、緑の下敷きで隠すと消えるワザを使うと、クイズ形式で勉強ができて効率がいいよ!
・ノートまとめをするのは、「教科書などのままでは暗記しづらいから、わかりやすいページがほしい」「情報が点々としているから、ひとまとめにしたい」という2つの場合のみにしよう。
・ノートまとめをしようか迷う場合は、「そのページを作ることで、暗記の効率が良くなって、それで節約できる時間がノートをつくるのにかかる時間よりも大きいか?」を考えよう。
・できれば、ただノートまとめをするよりも、オレンジのペンで書いて赤シートで消す「小テスト式」でまとめること!
・問題演習をするときには、調べたり聞いたりした問題には必ず印をつけておこう。
・問題演習で間違えたもの、調べたもの、聞いたものは、あとで自分が復習するときにわかりやすいように、解説など書き込んでおこう。
・前日は、総復習だけにしておくこと!総復習は、その教科のこれまでの勉強内容を全て見直す必要があります。自信が持てるまで何周も!でも12時までには寝よう!

また質問があったら塾の時間に何でも聞いてください!

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